「このスタイルにして下さい」って言われた時の美容師の頭の中。
「このスタイルにして下さい」って言われた時の美容師の頭の中。
美容室で写真を見せて、こんな感じにしたいんですよねーっていう時結構あると思います。
そんな時、実は結構色んな事を考えているんです。
・似合う似合わないを置いておいて可能かどうか(長さ、髪質、予算)
・どう似合わせるか(そのまんま切るのか、同じ雰囲気のスタイルにしながら似合うようにするのか。)
・お客さんの生活スタイルでお家でも再現できるかどうか
・なんでそのスタイルにしたいと思ったのか(目指す女性像や気に入ったポイント)
僕が特に意識しているのが下二つです。
もちろん、単純に邪魔だから髪を切りたいとか、そういう理由で美容室に来る方もいるでしょう。
でも、本当は「ちょっとモテたい」とか「キレイにしてるって思われたい」とか「爽やかに見られたい」とか「オシャレに見せたい」とか、こういう自分でありたいっていう願望を叶える為の一つの手段として『髪を整える』という選択を取っているんだと思います。
だからこそ、なんでそのスタイルにしたいのかって所に気付いてあげられるかって言うのがすごく大切だと思っています。
でも、意外とそこの話ってしなかったりするんですよね。
「社会人2年目、後輩が入ってくる前に大人っぽいショートにしたい」
「成人式が終わったからバッサリ切ってスッキリしたい」
そんな2人が同じスタイルの写真を持ってきたとして、全く同じに切ろうとは思いません。
きっとイメージしている女性像が違うからです。
そこが共有できると提案の幅もすごーく広がるし、スタイルの説明もより具体的にする事ができます。
だからこそカウンセリングをすごく大切にしているし、その日の格好や話し方、目線。そういったものから想像したり、雑談したりしながら、好みやキャラクターにあったヘアをお勧めしています。
その甲斐あってか、お客さんも「何となくを形にしてくれた」と言ってくれるので、いつも考えている事が実を結んでいるんだなと嬉しく思っています。
これからもお客さんの隠れた要望を引き出すカウンセリングを磨いていきたいなーと思います。