タケナガリキのブログ

パーマとカットが大好きな美容師。原宿tetecoquetteタケナガリキのブログ

髪の広がり、重さに悩んでいるあなたへ

はじめての方はこちらもどうぞ takenagariki.hatenablog.jp

今回は日頃気をつけているカットに対してのこだわりを

広がりやすいから、癖があるから、梅雨だから。

そんな理由でワンレンボブ など段差のないスタイルしかできないと悩んでいる方が意外と多いです。

確かに段差が入っていない方が広がりづらいというのはあります。

特に梅雨の時期はいつもより広がりやすくなるので、それを考えていつもより重目にしておくのはありかもしれません。

ただ、本当にそれだけで扱いやすいスタイルと言えるのでしょうか?

段差がないスタイルって本当に扱いやすい?

スタイル的に求めている場合は別として、全く段差を入れないスタイルはかなり重さがたまりやすく、ボッてっとした印象になりがちです。

「段差を入れないでください。」とオーダーする方もいますが、基本的にはほんのすこーしだけでも表面を切ってあげた方がいい雰囲気になる事が多いです。

ましてや重さに悩んでいる方であれば、ちゃんと段差を入れてあげた方が圧倒的に楽になります。

スッキリしたくて全体の長さを1センチ短く切ったりするのは普通によく聞く話ですが、広がりやすい方に対して表面に1センチ段差を入れるのはあまり見ません。

前者と後者で広がりやすさって何か変わると思いますか?

どちらも1センチ切られていることに変わりはりません。

広がりやすい=段差を入れない

という方程式に、お客さんはおろか美容師さんも囚われているところがあります。

量の減らし方

特に顎下から肩にかけてのレングスの時、段差もそうですが、表面の量感をあまりいじれない事もあって、内側の量をその分減らしすぎて余計にハチが張って見えてしまったりする事がよくあります。

そういう時はあえて内側の量感を減らしすぎず、表面の量感を工夫してとってあげる事が大切です。

大事なのはバランス。

表面は減らせないからといって、内側の量感ばかり減らせば上の方が膨らんで見えるのは当たり前です。

それって本当に量が多いの?

それともう一つ。

意外と多いのが、量が多いから膨らんでいるとお客さん自身は思っているけど、実は量感よりも微妙な癖のせいで広がっている場合です。

そんなお客様は大抵の場合、「量が多いから(広がりやすいから)量を減らして欲しい」 というオーダーをします。

広がってしまう=量が多いという思い込みからくるものですが、美容師さんも話に乗っちゃったりするので、どんどん自分は量が多いから広がるんだ。と思い込みが確信に変わっていきます。 どこかで誰かが教えてあげないといけないんです。

もしかしたら美容師さん自体も気がついていないのかも知れませんが、かなりスカスカに減らしてしまっている方をたまに見かけます。

お客さんは自分の髪のこと以外はほとんど知りません。

沢山の髪の毛を見てきたプロの僕ら美容師がアドバイスしてあげて納得してもらう事が必要だと思います。

最近はネット上にも色々な情報が溢れていて、お客さん自身も情報をたっくさん持っている方が増えてきています。

ただ、髪質や量感は人によって千差万別。

間違っているとは言わないまでも、良かれと思ってやっている事、言っている事がマイナスに働いている事もしばしばあります。

そのマイナスを取り除いてあげて、ネットでは拾えない自分に合ったケアの仕方、スタイリング方法をしっかりお伝えしていく事が美容師としての使命だと僕は思っています。

美容室帰りはキレイで当たり前です。

自分の所に通ってっくれるようになってから、その人が普段の生活をどれ位素敵なヘアスタイルで過ごせるか。

そのヘアスタイルにかける労力や時間がいかに楽に、短くなるか。

髪が変われば気分が変わります。

気分が変われば仕事もプライベートも今以上に楽しんで充実した毎日が送れると思います。

少しでもその人の人生が素敵に過ごせるようにこれからも頑張っていきたいと思います。

長文を読んで頂いてありがとうございました。

タケナガリ

タケナガリキについてもっと知りたくなった方もそうでもない方も是非こちらをご覧下さい!

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